マー君また快挙!CS初の3戦連続完封
「モブキャスト CSファイナルS・第1戦 パ、楽天2-0ロッテ」(17日、K宮城)
楽天が2‐0で先勝した。リーグ優勝チームには1勝のアドバンテージがあるため2勝差とした。レギュラーシーズン24連勝で負けなしのエース・田中将大投手(24)が7安打完封勝利を挙げた。
無敗伝説は終わらない。エースの田中が7安打の完封勝利。最後の打者、鈴木を見逃し三振に仕留めると、雄たけびとガッツポーズをKスタ宮城にさく裂させた。球団史上最多の2万4332人が詰め掛けた一戦。「仙台は寒くなってきましたが、(第2戦以降も)あたたかい格好をして来てください」と、お立ち台で超満員のファンに感謝した。
この日の気温は12・6度。コートも必要なくらいの寒さの中、熱いハートを持ったエースがいた。「寒さ?気にならなかった。相手の方がキツかったんじゃないですか」とニヤリ。二回1死一、二塁では里崎を併殺に仕留めるなど、ピンチで得点を許さない投球術はCSでも健在だった。
開幕から無傷の24連勝。今後、誰も超えられそうにない金字塔を打ち立て、この日もまた記録を作った。09年にCSで2試合投げ、2完投勝利。3試合連続完投勝利は、CS史上初となる。星野監督も「これだけベンチや監督の、期待通りのボールを投げてくれるのは素晴らしい」と褒めちぎった。
周りに流されず、自分を貫く。優勝を決めた後のテレビ番組で、選手、関係者が、出演した星野監督を表す漢字一文字を色紙に書いた。「気」「闘」などを書く選手が多い中で、田中はただひとり「耳」。理由は「耳が大きいので。周りの人が内面的なことを書いているので、僕は外見でいこうかなと」と笑った。マー君らしさが、こんなところにも見え隠れする。
今後は状況次第で、抑えや、緊迫した場面での中継ぎ登板の可能性がある。「明日以降、僕も投げる準備をしっかりしていきたい」。安どの瞬間はまだ先。日本シリーズへ向け、マー君は爪を研ぎ続ける。