原G 2年連続日本一へ王道ローテ貫く

 「日本シリーズ、楽天‐巨人」(26日開幕、K宮城)

 巨人の日本シリーズの先発ローテーションが23日までに固まった。26日の初戦をエース・内海に託し、2戦目以降を菅野、杉内と3本柱で楽天の勢いをそぐ。4戦目にはホールトンが待機。3連勝で広島を退けたCSファイナルSと同じ顔ぶれ、順番で連覇を目指す。

 奇襲はない。CSと同じ王道のローテで頂点を狙う。3人で計37勝を挙げた3本の矢。敵地で戦う初戦、第2戦を内海と菅野に任せ、本拠地に戻る第3戦は杉内で取る。

 初めて日本シリーズに進出した楽天の勢いを止めるのが、初戦のマウンドに立つ内海の役目だ。今季を24勝無敗で終えた田中との投げ合いが濃厚なだけに気合の入り方が違う。

 「相手が誰でも自分のピッチングをするだけです。(楽天の田中は)神の子なんで。自分?凡人です」

 田中は12球団トップの平均援護点6・08を誇る。田中が投げるとつながる楽天打線を食い止め、接戦に持ち込めるかが鍵だ。

 CSファイナルSでプロ初完封を果たし、好調の菅野は銀次をキーマンに挙げた。「チャンスメーカーであり、ポイントゲッターであり、ムードメーカー。抑えることで短期決戦全体にもいい影響を与えられると思う」。しっかりと封じ込め、2戦目以降も“逆シリーズ男”にしたい。

 杉内も「(抑える)イメージはあります」と気合十分。決戦に向け、この日は内海と杉内がジャイアンツ球場で調整。菅野は東京ドームで汗を流した。第4戦のホールトンを含めた盤石の先発陣で、歓喜の瞬間を引き寄せる。

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