オリ吉田、マー君に9年越しリベンジだ
「プロ野球ドラフト会議」(24日、グランドプリンス新高輪)
オリックスから1位指名された吉田一将投手(24)=JR東日本=は、マー君こと楽天・田中に9年越しのリベンジを誓った。
忘れもしないあの日。ハンカチフィーバーに沸いた06年の夏の甲子園、3回戦で当時2年生だった吉田が所属する青森山田は駒大苫小牧と激突。壮絶な打ち合いの末、9‐10でサヨナラ負けを喫した。ベンチでその悔しさをかみしめたが「高2のときに対戦して、凄いというか、凄い印象しかない。プロに入って投手同士が戦うわけじゃないけど、勝てないわけじゃない」とリベンジに燃える。
最大の魅力は身長191センチの長身から繰り出されるキレの良い直球と制球力。さらに本拠地・京セラドームは日本選手権の舞台となっており、「京セラは投げやすいです。球場も広いですし」と相性の良さを強調する。高校、大学時代は無名だったが、JR東日本に入って急成長。まだ伸びしろは十分にある。
「今まで大きなケガをしたことがないので、144試合に耐えられる体づくりをしたい」と意気込んだ。直後に森脇監督から指名あいさつを受け「期待を裏切らないように」と目を輝かせた。奈良出身の右腕が、オリックス復活へ大きな力になる。