仙さんシリーズ予告先発案通した
「日本シリーズ、楽天‐巨人」(26日開幕、K宮城)
楽天・星野仙一監督(66)が25日、Kスタ宮城で行われた監督会議で、巨人・原辰徳監督(55)に先制“口撃”を食らわせた。指揮官はシーズン中同様に、予告先発制を希望。原監督の了承を取り付けた。初の東北開催となる今回の日本シリーズ。球団創設9年目で初出場の楽天が、初の日本一を目指す。
星野劇場が幕を開けた。監督会議室。原監督、川相ヘッドコーチ、川口投手総合コーチの座る会場に到着した星野監督は「そうそうたるメンバーだな」とニヤリ。ルールなどが確認されたあと、闘将が切り出した。
「ペナントレース中は予告(先発)やってたけどどうすんの?」
「ルール的には…。(星野)監督、どうですか?」と聞き返す原監督に「ウチはオープンだよ。おたくのように、バラエティーに富んでないから」と皮肉たっぷりに予告先発を希望した。
「ファンの人が望むなら異論ありません」という敵将に「今からファンに聞けない」とカウンターパンチだ。
これには「ゲーム終了後(に先発を発表すること)でいかがですか」と原監督。星野監督の提案が、採用された瞬間だった。
2005年の日本シリーズでは、ロッテのバレンタイン監督が予告先発を事前に提案し、監督会議では阪神・岡田監督からも提案。実施された結果、阪神が4連敗を喫した。
楽天は創設9年目で初のリーグ優勝。CSも勝ち抜き、ドラフトでは桐光学園・松井の交渉権をゲット。完全に風が吹いている。「今から言っていいですか?内海でいきます」と明かした原監督に「ウチは則本」と星野監督。先手は確実に取った。