仙さんがっくり…4度目挑戦も初戦●

 「日本シリーズ・第1戦、楽天0-2巨人」(26日、K宮城)

 1点がこれほど遠いとは。星野楽天が巨人に完封負け。再三のチャンスをものにできず、星野監督は「ご覧の通り。(1点が)遠いね」と語った。中日時代も含めて4度目の日本シリーズ、すべて初戦を落とすという結果になった。

 Kスタ史上最多となる2万5209人の大歓声が、一瞬にして静まりかえった。八回2死一、二塁、松井の放った打球。フェンスギリギリで亀井のグラブに収まった。「ファインプレーに阻まれた」という報道陣の質問に「(フェンスを越えたボールを捕っていたら)ファインプレーだけど。そんなものどうだっていい」とピシャリ。その唇は震え、怒りを隠しきれなかった。

 選手の表情について試合前は「緊張?そんなには感じない」と語っていた。しかし、五回に銀次が失策。ほとんどの選手が初出場というチームだけに若さが出たが、指揮官は責めることはなかった。「経験、経験。いい経験してるよ」と次戦へ気持ちの切り替えを強調した。

 自身初の日本一がかかる星野監督にとって、阪神指揮官時代の2003年以来、10年ぶりの日本シリーズ。「ここを引き受けたときから、夢ではあったよね。甲子園で(阪神と)やるか、巨人と戦うかということは。でも、ここまで連れてきた選手に感謝です」。かみしめながら語った。

 第2戦の先発は今季24連勝無敗の田中だ。「田中でもゼロ(得点)じゃ勝てない。打ってくれないと」。連敗は許されない。勝負は、何度もチームを救ってきたエースにまたも託される。

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