原監督、本拠地で打線の奮起を予告
「日本シリーズ・第3戦、巨人-楽天」(29日、東京ド)
巨人は28日、東京ドームで全体練習を行った。原辰徳監督(55)は同ドームに戻って戦う日本シリーズ第3戦(29日)で打線の奮起を予告。Kスタ宮城での2試合は打線が低調だった。だが1勝1敗で迎える本拠地での大一番を前に“普段着”で戦えることが好材料だとして期待した。
日本シリーズの行方を左右するかもしれない大一番を前にしてもプラス思考だった。「裃(かみしも)を脱いだ状態で戦える」。原監督は一点をジッと見つめ、自信に満ちあふれた表情で話した。
敵地・Kスタ宮城では、田中に抑えられるなど2試合の合計で7安打3得点と打線が低調だった。だが第3戦から本拠地・東京ドームに戻る。要するに武士の礼服である裃を脱いだ状態となり、普段着で戦うことが流れを変えると予告したわけだ。
1勝1敗のタイで迎える第3戦。「仕切り直しで、またいい緊張感の中、あしたを迎えることができる」。これも“庭”である本拠地での試合が好材料だと期待してのことだ。
東京ドームでの全体練習中には珍しく外野でウオーキングやランニングで汗を流した。第3戦の戦いを思い描いていたのかもしれない。「(東京ドームでは)DH制じゃない部分もありますし、じっくり考えてあした決めます」と打線の組み替えも示唆した。
3番の阿部、5番の高橋由はともに無安打。「やっぱり中軸が打たないと」と主力に奮起も促した。「ここという時に一本出るような打線にしたい」。普段着に着替えた打線が牙をむく。