杉内無残…2回もたず4失点KO
「日本シリーズ・第3戦、巨人1‐5楽天」(29日、東京ド)
わずか1回2/3、56球での4失点KO劇。ベンチでぼう然とする巨人・杉内の表情が、すべてを物語っていた。「何もない。切り替えます」。一点を見つめたまま、球場を去る際も語れる言葉がなかった。
悪夢の二回だ。安打と四死球で2死満塁。内野陣がマウンドに集まり、間を取ったが、流れは変わらなかった。藤田と銀次に連続で2点二塁打を浴び、4失点。川口投手総合コーチは「勝負弱いところが出たね」と厳しかった。
試合前まで日本シリーズは4試合で3勝、防御率0・61と得意な舞台…のはずだった。昨年のポストシーズンは左肩痛のため登板できず。やっとたどり着いた2年越しのマウンドだったが、無残に散った。