Deドラ2平田“指名御礼”の12回完封
「社会人野球日本選手権、ホンダ熊本1‐0JFE西日本」(29日、京セラ)
DeNAからドラフト2位指名されたホンダ熊本・平田真吾投手(24)が“指名御礼”の力投。JFE西日本打線を相手に延長12回をわずか2安打に抑えて、1‐0の完封勝利をやってのけた。
圧巻の投球だった。全国大会初先発となったホンダ熊本の平田が、延長12回タイブレークを2安打9奪三振で完封。DeNAからドラフト2位で指名された後の最初の大会で「全国で勝たずに(プロに)逃げるというのは嫌だった。勝ててうれしい」と振り返った。
常時140キロ前後の真っすぐとスライダーを主体に粘り強い投球を見せた。八回1死一、二塁のピンチには、自信の真っすぐで1、2番を連続三振に仕留め、マウンド上でガッツポーズ。「絶対抑えないと、と気合が入った」。最後までスタミナは衰えなかった。
この日の最速は144キロ。「まだまだ、甘い球もたくさんあった。次の試合に生かしたい」と平田。悲願の初優勝へ向け、右腕はさらにチームを勢いづける。