原G崖っぷち…マー君倒すしかない!
「日本シリーズ・第5戦、巨人2‐4楽天」(31日、東京ド)
土俵際に追い込まれた。巨人は執念で延長戦に持ち込んだが、最後は競り負けた。原監督は「勝ち越せなかったっていうところが、こういうゲーム(結果)になるでしょうね」と嘆いた。
粘りは見せた。1‐2の九回、つないで村田の投手強襲の内野安打で1点を奪い同点とした。だが落とし穴はその直後。九回からマウンドに上がっていた西村が、延長十回に痛恨の2失点を喫した。十回途中で守護神が降板した時点で、勝負は決したも同然だった。
もちろん西村は誤算だが、打線の停滞も大きな誤算だ。深刻なのは“枢軸”の2人。3番の坂本は一回の打席から3打席連続三振を喫した。日本シリーズ5試合では17打数2安打。主砲の阿部も3打数無安打で、同5試合で14打数1安打と大不振だ。
阿部は「明日仙台に行って、あさって切り替えてやるしかない」と先を見据えた。坂本も「開き直ってやります。打って勝って王手かけます」と必死に前を向いた。
第6戦は、最大の難関が待っている。楽天のエース・田中だ。第2戦で9回1得点に抑え込まれた無敗エースを倒さなければ、チーム40年ぶりとなる日本シリーズ連覇はない。指揮官は「どういう状況でもそれは変わらない」と、田中攻略への決意を短い言葉で語った。
限られた時間で打線を立て直すしかないのも事実。「(2日の第6戦まで)1日あるし、しっかり考えてベストの布陣の中で戦います」。原監督は必死にファイティングポーズを取った。