長嶋氏、川上氏の霊前凝視し深いため息

 元巨人監督で28日に老衰のため93歳で死去した川上哲治氏の都内の自宅に31日、弔問客が次々と訪れた。午前中に巨人の原辰徳監督や桃井恒和球団社長、柴田勲氏、末次利光氏らが訪れた。

 午後には巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が弔問に訪れて約30分間滞在し、「(霊前に)声はかけていませんが、一生懸命お祈りさせていただきました」と話した。

 川上氏の長男貴光(よしてる)氏によると、長嶋氏は霊前を長く凝視し、深いため息。「93歳まで元気に、本当にすごいよね。大往生でしたね」と話し、笑顔を見せたという。

 長嶋氏は巨人入団が決まった直後、立教大在籍時から川上氏の自宅近くに下宿を始めた。「よくこの家に来ていたし、球場にも一緒に行っていた」と貴光氏。「一緒に過ごす中で、いろいろ教えたかったのかな」と亡き父をしのんだ。

 この日は姿を見せなかったソフトバンク・王貞治球団会長について、貴光氏は「今週中には来られるとのことです」と説明した。

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