三菱重工広島が34年ぶり初戦突破
「社会人野球日本選手権・1回戦、三菱重工広島3-0九州三菱自動車」(1日・京セラ)
三菱重工広島(広島)が九州三菱自動車(福岡)を下し、34年ぶりの初戦突破を果たした。鮫島優樹投手(25)が3安打完封。ホンダ(埼玉)は、福島由登投手(23)が完封し和歌山箕島球友会(和歌山)を下した。JR東海(愛知)は室蘭シャークス(北海道)を下した。
4年目右腕の好投が、34年間閉ざされていた初戦の扉をこじ開けた。先発の鮫島は初回2死から連打を浴びたが、続く打者を空振り三振。「初回を切り抜け、チームに流れができた」と振り返った。
中盤以降はフォーク、スライダーも交え9奪三振。「昨年の大会は崩れて初戦敗退。自分の弱い面を見つめ直し、精神を鍛えた」と成長をみせた。
打線も二回、5番・井口と1番・松永が三塁打を放つなど3安打で3点を先制。1イニング2三塁打の大会タイ記録で援護した。
広島、阪神で活躍し今年就任した町田公二郎ヘッドコーチ(43)は二回の攻撃について「先頭の井口が好走塁で無死三塁のチャンスをつくれたのがよかった」とたたえた。