早大・有原タイトル前進!1安打完封
「東京六大学野球、早大2-0慶大」(2日、神宮)
伝統の一戦は、早大が先勝した。有原航平投手(3年・広陵)が1安打完封で今季3勝目。重信慎之介外野手(2年・早実)が、2本の適時二塁打でチームの全得点をたたき出した。
ワセダのエース・有原が、来秋のドラフト1位候補にふさわしい実力を見せつけた。最後はこの日9個目の三振で締めて、わずか87球で1安打完封。永遠のライバル・慶大を寄せ付けなかった。
直球は九回にも150キロを連発。スライダーやツーシームも低めに決め、許した安打は三回のバント安打のみ。早慶戦の独特の雰囲気の中での快投に「スタンドを見ると、絶対に負けられないと思った」と胸を張った。
1位の防御率を0・72とし、タイトル獲得にも前進。高校の後輩、明大・上原との差を試合前の0・01から0・16に広げた右腕は「連絡が来て、プレッシャーをかけられていた。負けられないと思って投げていました」。先輩の貫禄を示し、笑顔がはじけた。