G原監督、連覇ならず…「先発の差」

 「日本シリーズ・第7戦、楽天3‐0巨人」(3日、K宮城)

 敗戦が決まった瞬間、巨人・原監督はすぐにベンチ裏に下がった。監督室に入り気持ちを切り替えて、数分後に姿を現した。

 「力を出し切ってこういう結果になった。印象としては向こうの先発ピッチャーを打ちあぐねた。うちの先発ピッチャーと相手ピッチャーの差かな」。悔しさをにじませた。

 第6戦では打線が機能し、田中に今季初めて黒星をつけ逆王手をかけた。しかし「世紀の一戦」と位置づけたこの夜は貧打に逆戻り。美馬‐則本‐田中の継投の前に完封負けだ。主将の阿部は「力のなさを痛感した」と肩を落とした。

 結局、打線が本来の力を発揮できなかった。V9時代以来、球団として40年ぶりの日本シリーズ連覇を目指したが、それは夢と散った。不滅のV9を達成し、日本シリーズ期間中に死去した元監督の川上哲治氏に日本一連覇を届けることはできなかった。

 だが指揮官は「全体的に粘りの中、全力で選手たちは戦ってくれました」とねぎらった。全力で戦った。悔いはない。「(楽天に)日本一の座を譲った。心よりおめでとうございます」と潔く言った。そして「東北復興の象徴である楽天、尊敬する星野監督と戦えたのは感慨深い」としみじみと語った。

 シリーズ連覇の難しさは痛感した。だが指揮官は前を向いた。「まだまだジャイアンツは途上。いい戦いはしたけど一歩及ばず。さらにさらに上乗せして強いチームを目指す」。来季のリベンジを誓った。

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