楽天—巨人 日本シリーズ第7戦視聴率60・4%
楽天が巨人との最終決戦を制して日本一に輝いた、3日の日本シリーズ第7戦(テレビ朝日系)の視聴率が、楽天の地元・仙台地区で瞬間最高60・4%を記録したことが5日、分かった。
球団創設9年目、東北の悲願が結実した瞬間は、他地区でも関東45・3%、関西48・2%と異例の高数字をマーク。シリーズ史に残る名場面を、日本がひとつになって祝福した。(数字はビデオリサーチ調べ)
王者巨人を倒しての悲願成就に仙台のお茶の間が沸き上がった。
最終決戦のラストは前夜に160球を投げたエース・田中将大投手が3‐0の九回に登板。気迫の連投で締め、星野仙一監督が東北の夜空に舞った。Kスタ宮城が歓喜に包まれ、闘将が「選手をほめてやってください!」と叫んだ午後9時55分、仙台地区の視聴率は最高値60・4%を叩き出した。番組平均は44・0%を記録した。
接戦続きとなった今シリーズは、仙台地区では第3戦以外の6試合で平均40%超を記録し、第5戦(日本テレビ系)の44・1%は平成期の同地区プロ野球中継の1位となった。また関東地区の初戦視聴率が10年ぶりの20%超えを果たすなど高い数字を連発した。
2日の第6戦(TBS系)は、田中が先発完投して黒星を喫し、昨年からの連勝が30で止まった一戦で、今シリーズ最高の28・4%を記録。02年の巨人‐西武のシリーズ(初戦30・5%など)に次ぐ、今世紀2位の注目度となった。第7戦の関東地区の平均は27・8%(瞬間45・3%)、関西地区は32・0%(同48・2%)だった。
なお過去20年間のシリーズ中継トップは、06年・日本ハム‐中日の最終第5戦の平均52・5%(札幌地区)。北海道本拠3年目の日本ハムが勝利。引退表明していた新庄剛志選手が有終の美を飾り、瞬間最高73・5%の記録を残している。
日本シリーズ優勝が決まり、喜びを爆発させる田中(右)ら楽天ナイン (背景写真)楽天の日本一に大喜びのファン