FA表明の中田賢争奪戦に巨人も参戦
国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した中日・中田賢一投手(31)の争奪戦に巨人も参戦する方針であることが6日、明らかになった。今季は独走でセ・リーグを連覇したが、楽天に敗れた日本シリーズで先発の駒不足を露呈。先発ローテの立て直しに向け、阪神、ソフトバンク、ヤクルトも獲得を検討している竜の剛腕に白羽の矢を立てた。
中田賢は今季、先発とリリーフで40試合に登板し4勝6敗、防御率3・40。まだ老け込む年齢でもない。07年に14勝を挙げた実力を新天地で発揮する素地は十分にある。
巨人は広島・大竹寛投手(30)の獲得も検討しているが、現時点で大竹の去就は流動的。中田賢が金銭と人的補償の不要なCランクとみられることも、獲得への動きを加速させそうだ。この日、関係者を通じてFAの申請書類を球団に提出した中田賢は、「(他球団を含めて)話を聞いて決めようと思った。ドラゴンズを含めて一番、投げたいと思うところでプレーしようと思います」と心境を吐露した。