菊池Gグラブ賞!快挙セ最年少23歳
「侍ジャパン強化試合」(8~10日、台北)
侍ジャパンの広島・菊池涼介内野手(23)と丸佳浩外野手(24)が7日、初のゴールデングラブ賞に選出された。菊池は二塁手としては最年少の受賞。8日・台北での台湾戦では「2番・二塁」先発が決定。相手先発の“台湾の藤川球児”と呼ばれる最速154キロ右腕・王躍霖(カブス2A)の攻略を誓った。
台湾入りし、全体練習を行っていた侍・菊池に海を越え吉報が届いた。セ・リーグ全体2位の票数を集め、二塁手では史上最年少でゴールデングラブ賞に選出された。
「プロに入る時に狙っていた賞。丸とW受賞。キクマルで獲れたのがうれしい」と喜びをあふれさせた。今季は528補殺でセ新記録を樹立。守備範囲の広さで何度もチームを救った。「後半戦は状況判断ができるようになってきたかな」と手応えをつかむ1年となった。
来年失策0だ
納得はしていない。リーグワーストタイの19失策(遊撃で1失策)に「来年は限りなくゼロにしたい」と大目標を掲げた。さらに「宮本さん(前ヤクルト)、仁志さん(日本代表内野守備・走塁コーチ)のような守備の人を目標に頑張りたい」と、同賞の連続受賞へ意気込んだ。
好守はもちろん、広角に打ち分ける打撃にも侍でも期待がかかる。初戦では「2番・二塁」での先発が決定した。稲葉打撃コーチが「ミートが上手。球も見られる」と評価し、2番へ抜てき。本人も「どういうサインが出ても対応できるように」と貢献を誓った。
「しっかり結果を出せるように、初物を攻略できるかが大事」と代表戦での一つのテーマに掲げている。台湾先発は最速154キロを誇る王躍霖。相手にとって不足はない。
異国の地で夕方から始まった練習では二塁守備で球場の感触を確かめた。「風は強いし、グラウンドはやばいくらいイレギュラーするけど、何とかなるでしょう」。順応力の高さも菊池の能力だ。
前夜は都内で丸、中田(日本ハム)らと同級生会を開くなど、チームにも溶け込んできた。「何よりもまず勝ちたいですね。勝つのが1番」。侍デビュー戦へ準備は整った。