鷹ドラ3岡本V!完全救援で胴上げ投手
「社会人野球日本選手権・決勝、新日鉄住金かずさマジック1-0富士重工」(7日、京セラ)
初の決勝に進出した新日鉄住金かずさマジック(千葉)が富士重工(群馬)を下し、新日鉄君津で1973年の創部して以来初の優勝を果たした。最高殊勲選手は新日鉄住金かずさマジック・岡本健投手(21)、敢闘賞は富士重工・東明大貴投手(24)が受賞。首位打者賞は同・船引俊秀内野手(25)が獲得した。
ソフトバンクからドラフト3位指名を受けた岡本が、完全救援で胴上げ投手に輝いた。八回1死二塁のピンチで登板。140キロ超の直球と小さく曲がるスライダーで2者連続空振り三振を奪い、ピンチを脱した。九回も空振り三振で締めるなど5アウトのうち4個を空振り三振で奪った。
準決勝に続く2日連投の疲れもみせず、「プレッシャーはなかった。前を投げた投手が0点でつないでくれたので、自分も絶対抑えるつもりだった」と強気を貫いた。
プロ入りを控えた大会で頂点。最高殊勲選手も受賞した右腕は、「高校(神戸国際大付)では故障もあり、センバツ初戦敗退。ここにきて優勝することができ、社会人野球をやってよかった」と喜びをかみ締めた。