侍ジャパン、来秋米国代表と対戦プラン
小久保裕紀監督(42)を迎えて本格始動した日本代表「侍ジャパン」が、来年秋に米国代表と強化試合を行うプランが11日、浮上した。日本代表メンバーはこの日、台湾との強化試合3連戦が行われた台湾から帰国。今回は若手選手中心のチームで3戦全勝したが、2017年のWBCを見据え、さらに代表チームを強化する。
代表経験のなかった若手中心の新生・侍ジャパンは、台湾との初陣で3連勝した。だが今後の課題は強化の継続。検討中の案の一つが米国代表との強化試合だ。日本野球機構(NPB)関係者は「米国側の都合がつけば」としており、水面下で協議に入ったとみられる。
強化試合3連勝は全て2点差以内の接戦。NPBの事務局次長を兼ねる沼沢正二・侍ジャパン事業部長は強化について「今回の3連戦のように、しびれる国際マッチを続けていかないと」とハイレベルな実戦を想定。国の指定はないが、「IBAF(国際野球連盟)ランキング上位とやらないといけない」と明言した。今年3月発表の最新IBAFランキング(男子)で日本は世界3位。1位はキューバで、2位が米国となっている。
強化試合の実施時期について、NPBは今回のようなシーズン後の11月と、開幕直前の3月を想定。NPB関係者は「メジャーの選手が強化試合に出場できるよう、働きかけていく」と説明。11月中の方が支障は少ないとみている。開催地はドーム球場の多い日本が基本線。天候に関係なく実施可能で、放映権やチケット収入などの収益を安定させる狙いもある。
新生・侍ジャパンの最大の目標は2017年WBCでの世界一奪回。強化継続に本腰を入れていく。