マー君が伝令役!仙さん仰天プラン
「アジアシリーズ」(15日開幕、台湾)
楽天・星野仙一監督(66)が13日、アジアシリーズへ向けて台湾入りし、エース・田中将大投手(25)を伝令役として登場させるプランを明かした。通常の試合なら投手コーチの役目だが、試合に出る予定のないマー君のユニホーム姿を見せるための措置だ。
仰天プランだ。台湾へ飛び立つ前の羽田空港で取材に応じた星野監督は「ヨシに代えて田中を行かせるか。おい、ヨシ!」と、近くにいた佐藤投手コーチを呼び寄せて提案。「いいですよ。伝える難しさを教えてやる」とあっさりと佐藤コーチも快諾し、マー君の伝令役が内定した。
今季24勝無敗。ポストシーズンでも先発、抑えにフル回転したエースは、アジアシリーズ不参加と見られていたが、台湾サイドの熱望もあってチーム帯同が急転決定。だからといって「投げさせることはない。キャッチボールもやってねえだろ」と指揮官は試合出場は完全否定している。どうにかしてグラウンドにいるユニホーム姿の田中を見せたいと考えたのが、伝令役プランだ。
台湾では決勝まで進めば4試合を行う。辛島、永井、宮川、戸村がそれぞれ先発予定で、ピンチのときに田中が出てきたら盛り上がるのは必至。「無敗というのが向こうでもすごいことなんだよ」と、台湾での田中の人気ぶりについて語る闘将。プランを現実化させる可能性は十分にある。
アジアシリーズ後にも、ポスティングシステムによってメジャー挑戦の可能性がある田中。試合でのユニホーム姿は最後かもしれないだけに、背番号18の登場に注目が集まる。