苦渋の決断…新入札制度を選手会のむ
日米間で大筋合意したポスティングシステム(入札制度)の新制度導入について、労組日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)が異議を唱えていた問題で、選手会は14日、NPB側に新制度を容認することを伝えた。
選手会は複数球団と交渉できる制度を求めていたが、受け入れられなかった。選手会の松原事務局長は「これ以上NPBに任せていても交渉がうまくいくとは思えない。苦渋の決断」と述べた。今オフは同システムを利用し、楽天の田中将大投手がメジャー移籍する可能性があるため、時間切れの形となった。
一方で選手会は新制度を2年限定にすることや、現在9年で取得できる海外FA権の取得期間短縮なども要望した。これを受け、NPBは18日の実行委員会で12球団の意見をまとめる方針となった。
順調に手続きが進めば、新制度導入の協定締結は11月下旬になる見通し。NPBの井原事務局長は「できるだけ、早期にやります」と述べた。