楽天白星発進!聖沢が2打点でMVP
「アジアシリーズ・1次リーグ、楽天6-1義大」(15日、台中)
1次リーグの2試合が行われて開幕し、B組の楽天は義大(台湾)との初戦、七回に聖沢の適時打で同点に追いつき、八回に森山の勝ち越し適時打などで5点を奪い圧勝した。
A組は2年ぶりの優勝を狙うサムスン(韓国)が、李承ヨプの3ランなどでボローニャ(イタリア)を下した。
ポジション争いは終わらない。聖沢が同点適時打を含む2安打2打点の活躍でMVPを獲得。日本シリーズ後、12日ぶりの試合となったアジアシリーズ初戦に「ゲームからは離れていたけど、自分なりにうまく乗っていけました」と、納得の表情を見せた。
六回まで無得点、しかも先制を許す苦しい展開だった。七回だった。2死二塁から中前に同点適時打。「稼頭央さん、ジョーンズ、マギーという主力選手がいない中で、自分が中心になって引っ張るつもりで臨んだ」と使命感をバットに乗せた。日本一の次はアジアの頂点。ベストメンバーでなくても勝ちにこだわる姿勢は、八回に5得点という形で結果に表れた。
54盗塁を記録してタイトルを取った昨年。外野の一角は揺るぎないかと思われたが、枡田、岡島、島内の台頭で、今季中盤に島内が負傷するまでは、定位置獲得すら危ぶまれた。
試合後の記者会見で、同席した星野監督から「普段打たない選手が打ってくれてうれしいです」と言われて苦笑い。このシリーズに参加していない島内、牧田、鉄平も含め「外野はどんどん競争になるよ」と予告した指揮官の言葉通り、すでに来季への内なる戦いは始まっている。