“杜の海老蔵”小関が決勝で先発マスク
「アジアシリーズ・準決勝、楽天‐統一」(19日、台中)
1次リーグA組1位のサムスン(韓国)とB組2位のキャンベラ(オーストラリア)が準決勝で対戦。B組1位の楽天は試合がなく、19日に決勝進出を懸けてA組2位の統一(台湾)と戦う。2連勝で1次リーグを突破した楽天は全体練習を行わず、準決勝で先発する入団1年目の宮川ら先発投手陣が調整した。
楽天・星野仙一監督(66)が18日、台中市内で取材に応じ、“杜の海老蔵”こと、小関翔太捕手(22)のアジアシリーズ決勝の先発を明言した。絶対的正捕手の嶋基宏捕手(28)は指名打者か代打の切り札としての出場となる見込み。国際大会で、期待の小関を大きく売り出す。
闘将の考えは固まっていた。「小関、シーサー(伊志嶺)を使うよ」。小関は17日のキャンベラ戦で二回1死満塁から左翼線に走者一掃の3点適時二塁打を放ち、存在感を見せつけた。ここまで1軍の試合出場がなかっただけに、プロとして最初の国際試合で出した好結果だ。成長著しい男を、アジアの頂点をかけた試合でも起用する。
ジョーンズ、松井といった主力がいない中で、若手にはアピールの絶好の機会だ。当然、小関もその一人。「守りだけでいったら嶋よりいいかもしれん。シーサーも、嶋も食っちゃうかもしれないよ」と、その潜在能力に太鼓判を押す。残り2試合でさらなる活躍を見せれば、来季の1軍定着をも大きく引き寄せることになる。