楽天Vパレード協賛金6千万円も不足
仙台市で24日に実施する、プロ野球楽天の優勝パレードの実行委員会(会長、鎌田宏仙台商工会議所会頭)は18日の総会で、パレードの費用のため個人から募っている協賛金が目標額の3分の1しか集まっておらず、約6千万円不足していることを明らかにした。実行委では「このままでは赤字になってしまう」と危機感を強めており、募集期間を延長するなどの方策を検討している。
パレードは仙台市中心部の「東二番丁通」で行われる。午前11時に同市青葉区の仙台商工会議所前をスタート。楽天の星野仙一監督や田中将大投手をはじめとする1、2軍の選手たち、三木谷浩史オーナーら約200人がオープンカーやバスに乗り込み、五ツ橋交差点までの約1・5キロをパレードする。
プロ野球では、1974年に仙台をフランチャイズにしていたロッテが日本一となったが、Vパレードは行われなかった。2006年に女子フィギュア、トリノ五輪の金メダリスト・荒川静香の凱旋パレードが行われたほか、昨年もロンドン五輪メダリストが同市でパレードしたが、今回は過去最大となる約20万人の来場が予想されている。
実行委によると、パレードの費用見込みは1億5400万円。このうち9120万円を個人協賛金、残る6280万円を企業協賛金などで賄う予定にしている。個人協賛金は一口3千円、チラシなどで呼び掛けているが、15日現在で約3千万円しか集まっていない。
このため、29日までとなっている募集期間の延長を検討している。募集に応じた場合、特典として非売品の記念バッジがもらえる。