亜大日本一 DeNA3位嶺井先制ソロ
「明治神宮大会 大学の部・決勝、亜大2-1明大」(20日、神宮)
ついにつかんだ日本一だ。DeNAからドラフト3位指名された主将の嶺井博希捕手(4年・沖縄尚学)を中心に、マウンドに亜大ナインの歓喜の輪ができた。悲願達成した主将は「去年負けてから、危機感を持ってやった結果。ホッとしました」と、目に涙を浮かべた。
大学最後の大一番で、勝負強さを発揮した。四回1死から左越えへ先制ソロ。六回にも中前適時打を放ち、チーム全得点をたたき出した。
東都リーグは今秋まで5連覇。だが、4季連続で全国の頂点には届かなかった。転機は昨年に続く準優勝に終わった6月の大学選手権後。生田勉監督(47)は練習メニューやミーティングなども選手に任せ、自立を促した。先頭でチームをまとめたのが嶺井だった。
高校の部では、母校の沖縄尚学が優勝。「後輩に負けていられない。成長したところを見せたかった」と刺激を受けた。「4年間で培った精神力を次に生かしたい」と語る表情に、日本一の扇の要としての自信がみなぎった。