パ新人王・則本、マー君の“魂”継承
セ、パ両リーグは25日、今季の最優秀新人(新人王)を発表し、セはヤクルト・小川泰弘投手(23)、パは楽天・則本昂大投手(22)が選出された。則本は15勝を挙げて日本一に貢献し、楽天からは07年の田中将大投手以来、6年ぶり2人目の受賞となった。
楽天・則本は仙台市内のホテルで新人王受賞会見に臨み、エース・田中のような魂のガッツポーズでチームに勢いを与える投手を目指すことを誓った。
得票数では2位の日本ハム・大谷、オリックス・佐藤達の4票を大きく引き離し、223票を集めた。「キャンプの声出しで『(新人王を)獲る』と宣言してから、ようやくこの日が来たなという感じです。有言実行を目指してきた。できて良かった」と笑顔で振り返った。
今季は開幕投手を務め、チームでは24勝の田中に次ぐ15勝(8敗)を挙げた。1年間先発ローテーションを守り、優勝に大きく貢献した。「濃い、長い1年だったと思います」と充実の表情を見せた。
田中はもちろん目標とする投手。その投球はもちろん、ピンチを脱した時に見せるガッツポーズは、チームに勢いを与えていると感じている。「田中さんの(ガッツポーズ)は、チームが『やらなきゃ』という気持ちになる。自分のガッツポーズも、そうなれれば」。自分も、チームを鼓舞し、けん引するような投手を目指す。
有言実行の思いも強い。「毎年2桁勝利ができるようにやっていきたい」。まずは来年、この言葉を現実のものにする。