マー君 史上3人目の満票MVP!!
「プロ野球コンベンション2013」(26日、東京都内)
年間最優秀選手(MVP)にパ・リーグは楽天・田中将大投手(25)、セ・リーグはヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が初選出された。田中は65年の野村克也(南海)以来、史上3人目の満票受賞。バレンティンは両リーグを通じて初めて、最下位チームからの選出となった。
パ・リーグ史上3人目の満票。24勝0敗の成績を残し、文句なしのMVPにも田中は恐縮気味に喜びを語った。「格別な思いがあります。優勝してこの賞をいただけたのはうれしい。チームも自分もいい結果を残せたのがよかったです」
今季について「1年、長かった」としみじみと振り返る。中身が例年になく濃かった。2月のWBC合宿に始まり、最後は日本一の胴上げ投手で締めた。前人未到の無敗の成績を残したが、連勝を伸ばすごとに重圧も強くなっていたという。
「後半になったら、田中はいつ負けるんだという報道も多かった。きつかったけど、試合に入れば、集中できた。メンタルの切り替えはできた」。逆境をはねのけ、結果を残し受賞できたからこそ、喜びもとてつもなく大きかった。
この日は、楽天本社へ優勝報告に出席。参加者の嶋から「神様、仏様、田中様です」と紹介されると「神です」と言い1000人の社員の笑いを誘った。
最多勝、最優秀防御率、最高勝率、沢村賞、ゴールデングラブ賞、ベストナインと合わせて“7冠”。まさに神の域に到達したマー君は「投球の内容、質を求めながら結果を残したい」と来年の飛躍を誓い、締めくくった。