小笠原、竜で輝く!ヒゲ復活で打倒巨人
中日は26日、巨人からFA宣言した小笠原道大内野手(40)と契約を結んだ。1年契約で年俸は3000万円、背番号は「36」。小笠原は名古屋市中区で入団会見に臨み、トレードマークだったヒゲを再び伸ばしての打倒巨人を誓った。
小笠原の心はすでに中日の一員だった。「きょうのために新調しました」というチームカラーの青ネクタイで入団会見し、「谷繁監督を胴上げするために来たと思っています」と力強く言い切った。
求められる役割は分かっている。通算2080安打の打棒で優勝を争う最大のライバル、巨人を倒すことだ。「必ず超えなければいけない相手なわけですから、そのためにも戦力になれるようにプレーしたいと思っています」と誓った。
今年まで7年間所属した古巣。「育ててもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話すが、私情を挟むつもりはない。「対決したら感慨は湧くか」との問いに「全く湧きません。私情で動くのではなく、優勝に貢献することが目的ですから」と言い切った。
古巣の風習とも決別する。「紳士たれ」を掲げる巨人はひげ禁止だった。日本ハムからFAで07年に入団するとき、トレードマークの口ひげはきれいにそり落とした。だが中日ではひげ復活の可能性がありそうだ。
入団会見前に球団首脳と話し合い、「自由に好きにしてくれ」と許可をもらった。「そりたいときはそって、伸ばしたいときは伸ばそうと思う」とニヤリと笑った。
今季は出場22試合で打率・250と不振だったが、「復活の自信はあるか」との問いに「でなければ(FA)宣言していません」。新天地でもう一度、輝きを取り戻す。