今季２４勝無敗で、オフの去就が注目される楽天のエース・田中将大投手（２５）が３０日、仙台市内のクラブハウスを訪れ、今季１５勝で新人王を獲得した後輩の則本昂大投手（２２）と自主トレする考えを明らかにした。

　前日の２９日はチームの選手会ゴルフコンペがあり、その後、秋保温泉で納会。ゴルフ終了時、田中は「夜は宴会だから、明日（３０日）はゆっくりする」と話していたが、１１月最後のこの日も当たり前のようにジムで体を動かした。

　今後の自主トレについても準備万端の様子。「則本と一緒にやりますよ」ときっぱり。新ポスティングシステムについては先が見えず、来年のメジャー挑戦は流動的ながら、有望な後継者として、エース道の極意の一端を則本に託しておく。両右腕以外のメンバーは小山伸、辛島、育成の井坂。田中は「年明けからで、国内だけど、場所は言いません」と“隠密行動”とする意向だ。

　則本に関しては「自分でもしっかりできる選手だから、僕から教えることなんてない。聞かれたらアドバイスしますけどね」と話す。則本自身は「一緒にやらせてもらうことで、何かを吸収したい」と目を輝かせた。

　田中は、１２月２日から始める千葉県船橋市でのオーバーホールにも３日間だけながら則本を同行する。すっきりしない日が続く中、マー君は今やるべきことはきちんとこなしていく。