マー君手放さん!三木谷発言に全米騒然
大リーグの各球団関係者らが一堂に会するウィンターミーティングが9日(日本時間10日)、フロリダ州レークブエナビスタで始まった。ポスティングシステムに代わる新移籍制度を使って大リーグへ移籍する可能性のある楽天・田中将大投手(25)の動向が注目される中、米メディアのインタビューに応じた三木谷浩史オーナー(48)の「彼(田中)を行かせるつもりはない」という発言が大きな波紋を広げた。
騒然となった。ヤンキースやドジャースの番記者が即座に反応し、ツイッターで拡散した。それほどインパクトのある一言だった。
「私は彼を出すつもりはない」
新移籍制度の詳細が明らかになるまで移籍容認の姿勢を見せていた三木谷氏。しかし、MLBネットワークなどで活躍する大ベテランのピーター・ギャモンズ記者が自身のウェブサイトにこの日、アップしたインタビュー記事には「認めない」との意思を表示する同氏の言葉があった。
記事によると、三木谷氏がインタビューを受けたのは4日。日本の球団が設定できる移籍金の上限が2000万ドル(約20億円)となるなど、詳細が公になった日だ。記事では、メジャーの覇者レッドソックスとの『リアル・ワールドシリーズ』への同氏の思いや経営ポリシー、生い立ちなどを紹介。田中の移籍に関するコメントは一言しかなく、移籍を“認めない理由”は表記されていないが、今オフ最大の目玉選手の一人だけにその影響力は小さくはない。
まさにマー君狂騒曲。10日(日本時間11日)には楽天の立花球団社長が会場入りする。田中の意思を尊重する一方で、上限20億円の新制度に難色を示している球団社長の発言に注目が集まる。