オリ・平野佳が来年FA宣言を宣言
オリックス・平野佳寿投手(29)が12日、神戸市のほっともっと神戸で契約更改交渉を行い、4000万増の年俸1億9000万円でサインした。プロ9年目となる来季は国内FA権を取得見込み。「取得してからの段階ですが、色んなところの話を聞いてみたい」とFA宣言する可能性を早くもにおわせた。
来年の国内FA権取得を前提に、平野佳が結んだのは1年契約だった。「球団から複数年契約も考えていると言ってもらったが、僕自身、今は考えていない。FA権を取得してから複数年と考えていたので」と自ら単年を申し出た。
その上で「評価というのは他人がしてくれるもの」と話し、「他の評価で、自分が頑張ったと思える。色んなところの話を聞きたい。行使するかどうかは別に、プロでの自分の立場を見てみたい」と率直な心境を吐露。早くも来オフのFA宣言を“宣言”した。
もっとも、移籍を前提とした考えではなく「大学時代からオリックスに見てもらい、引っ張ってもらった。ここで日本一になりたい。長くやりたいというのが一番」と、生え抜きで育ったチームへの愛着は強い。
横田球団本部長補佐は「本人は、来年に関しては単年でやりたいということだった。このチームで長くやってもらいたいと伝えたし、彼もそうしたいと言った」と来オフ以降も全力で引き留める構えだ。
4年連続で60試合以上に登板し、今季は抑えに転向して31セーブを挙げた守護神。FA権行使となれば争奪戦は避けられない。