糸井2億5千万円 メジャーの夢は封印
オリックスの糸井嘉男外野手(32)が13日、神戸市のほっともっと神戸で契約更改交渉を行い、5000万増の年俸2億5000万円プラス出来高の1年契約でサインした。
今年は141試合出場で打率・300。自己最多の157安打、17本塁打、33盗塁をマークし、5年連続ゴールデングラブ賞に輝いた。「球団から『来年優勝を目指すのに必要な戦力』と言われ、やる気が出た」と大幅増に笑顔をみせた。
昨オフは、所属していた日本ハムにポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦を直訴した経緯がある。メジャー志向について聞かれると「それはこの、でっかい大胸筋の中にしまっておきます」と、左胸を指さしてニヤリ。「今は将来のことは考えず、監督を胴上げしたい」とひとまず封印した。
来季へ向けては「30本塁打。ずっと目標にしてきた数字なので」と自らノルマを課した。今オフからは練習用の重量球を使い打撃練習を開始。「日本ハム時代に小笠原(道大=現中日)さんが打っていて、僕もやってみようと思った」と“ガッツ式”パワーアップ作戦を実行中だ。本塁打を量産すればトリプル3にも手が届く。メジャーよりも「優勝&30発」に夢を切り替えた。