楽天・嶋 球場外でも松井裕の相談役
楽天・嶋基宏捕手(29)が13日(日本時間14日)、優勝旅行先の米ハワイで、ドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園=の“相談役”に名乗りを上げた。悩みを聞き、少しでも重圧を軽減させるつもりだ。
金の卵の負担を減らしてやりたい。嶋は、来季からチームメートになる大型ルーキー左腕・松井裕を気遣った。
「野球面以外ですごく疲れると思う。今まで以上に報道陣がついてきたり、先輩たちと毎日食事したり、変な疲れが出る」
松井裕は甲子園を沸かせたスター選手。来年1月の新人合同自主トレ、そして2月のキャンプと、注目を集めるのは間違いない。嶋は、松井裕にチームの力になってほしいからこそ、そのプロ生活を案じた。
そのボールを受ける日は遠からずやってくる。女房役としてはもちろん、チームの先輩として、さまざまな相談に乗るつもりだ。「今まで通り彼のペースで(やってもらいたい)。そのためにいい環境づくりをしたい。聞きやすい人間でいたい」。松井が質問しやすいムードをつくり、チームに溶け込めるように気を配る。
嶋は12月13日が誕生日。ハワイで29歳になった。「海外で祝われるのは初めて」と、照れ笑いしながら「みんなで優勝旅行して、家族も裏方さんもいい思い出になった。ここからが新しいスタート」と気を引き締めた。連覇がかかる来季も、今年と同じくチームをまとめ、引っ張っていく覚悟だ。