巨人・沢村拓一投手（２５）が１７日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、５００万減の６０００万円でサインした。

　今季は開幕から先発ローテ入りしたが終盤に中継ぎに回った。入団以来２年連続で２桁勝利をマークしていたが、今季は５勝（１０敗）だった。

　１１月には原監督と面談し、不安定な投球の改善を条件に先発に戻ることになった。だがそれでも開幕までライバルとの競争を求められている。「そこで結果を残せるように頑張るだけ。柱になれるように」と決意をみなぎらせた。

　励みになっているのは新移籍制度を利用してのメジャー挑戦を表明した楽天・田中の存在。同級生であり、公私で親交が深い。「僕は黙って応援したい。身近にいる目標」。日本の“絶対的エース”を陰ながら応援し、自身もレベルアップするつもりだ。

　例年オフは、内海らとグアムで自主トレを行ってきたが今オフは同行せず“自立”を決意した。これまではグアムでは先輩が費用を負担してくれたが「甘えてはいけない」。行き先の明言は避けたが自身が負担して自主トレを行う。

　リベンジを目指す来季。沢村は「“倍返し”ってことです」と決意をみなぎらせた。