竜ルナ、ハム関連「ルナ」CM出演へ
来季2年目を迎える中日のエクトル・ルナ内野手(33)に意外な援軍が現れた。その名は「日本ルナ株式会社」。京都府八幡市に本社がある乳製品メーカーだ。同社は、社名と同じ名前のドミニカンに注目。テレビCMへの起用を検討しているというのだ。
ルナがルナのバックアップを受ける。名乗りを上げたのは、年間1億個の売上量を誇る「バニラヨーグルト」(希望小売価格84円)を生産する日本ルナ株式会社。応援理由は名前の通り。社名と選手名が同じ。いたってシンプルだ。
同社は、ルナの来季成績次第でご褒美を用意する考えがあるという。中日に「ルナ」という選手がいることが社内で話題になり、支援に乗り出すことになった。
同社広報担当者は「まだ何も決まってません」とする一方で「野球界を盛り上げる使命がありますから」とも。タイトル獲得でCM起用、また活躍によって商品1年分をプレゼントする可能性があるという。中日の助っ人外国人のCM出演となれば、2007、08年に宅配ピザチェーン「アオキーズ・ピザ」に起用されたウッズ以来だ。
企業グループの壁を越えた支援になる。同社は日本ハムのグループ企業だ。対戦チームの選手を支援することになり、同社にとっては“おきて破り”のプラン。伏見浩二社長が説明する。
「もちろんファイターズを応援しているのですが、ルナ選手は社名と同じということで以前から気になっていました。来季も健闘を祈ってます」
来日1年目の今季は開幕から大活躍。4番としてチームをけん引した。規定打席に届かなかったものの打率3割5分。右膝痛で8月下旬に帰国するまで、首位打者を独走した。膝の痛みは癒え、現在はドミニカ共和国のウインター・リーグ、アギラスでプレー。来季、首位打者のタイトルを手にする可能性は十分にある。
「日本シリーズを戦いましょう。その際は、もちろんファイターズが勝たせてもらいますが…」と伏見社長。来日2年目のルナがCM出演権をゲットし、日本シリーズに導く。