阿部6億更改!夢は20億円プレーヤー
巨人・阿部慎之助捕手(34)が24日、東京都内の球団事務所で契約交渉に臨み、新たに年俸変動制の2年契約を結び、来季は3000万増の年俸6億円でサインした。巨人の大黒柱は、将来的に“20億円プレーヤー”を目指すという、どでかい夢を披露した。
チームをリーグ連覇に導いた阿部だが、満足はしていなかった。今年3月のWBCは日本代表の主将を務めたが、3連覇ならず。巨人でも連続日本一を逃した。「全てにおいて、もう一歩が多かった」と反省を口にした。
新たに年俸変動制の2年契約を結び、来季は3000万増の6億円。日本人選手で6億円到達は04、05年の佐々木(横浜=現DeNA)の6億5000万円、02年の松井(巨人)の6億1000万円に次いで3人目だ。交渉では松井に相当する額を提示されたとみられるが「ポストシーズンで結果が出なかった。世間体をちょっと気にした」と辞退。松井超えを、来季の目標の一つとした。
その先には、壮大な夢がある。「日本のプロ野球でも一人くらい10億、20億もらってもいいと思っている」。こんな話をしたのには理由がある。
「日本の小学生が『日本』『巨人』だと言うくらいじゃないと。さみしいです」。近年では大リーグ挑戦を目指す日本人が増え、大型契約を勝ち取る選手も増えた。だが日本でも夢をつかむことが可能であってほしい。それが「プロ野球人気にもつながると思う」と主張した。
来季は日本人史上最高年俸も視野に入る。「個人的には(打率、本塁打、打点で)キャリアハイを目指してやりたい」。阿部の壮大な挑戦が始まる。