ドラの大島が書き初めに選んだ一字とは
中日の選手会長、大島洋平外野手(28)が2日、名古屋市熱田区のイオンモール熱田でトークショーに参加した。約500人のファンと触れあった後、報道陣から書き初めを求められ、力強く「元」と記した。そのココロは…。
「1年間元気にやれますように」。大島はそうつぶやきながら、書き初めを、本来の毛筆ではなく、書き慣れたサインペンで力強く「元」と記した。新任の選手会長として迎える今年のテーマ。選んだ理由は単純明快だ。
「元気の元です。やっぱり元気よく全試合に出ることが一番の目標ですから。去年は肘を痛めたのもあるんですけど、いい状態で試合に出続けられませんでしたから」
目指すは12年以来、2年ぶりとなる全試合出場。昨季は2月に左肘を痛めた影響もあり、打率2割4分8厘、3本塁打と苦しんだ。「無意識に肘をかばい、引っ張る打撃が多かったような気がします」。持ち味である広角打法が鳴りを潜めた。そこで10月に左肘を手術した。回復は順調。すでに約50メートルのキャッチボールを再開しており、本来の元気なプレーができる状態に近づいている。
元気に過ごすための新たな工夫もしている。今オフは荒木の誘いで週3度ほど、プールでトレーニングをしている。「ボクはもともと体が硬いんですが、肩や股関節の回り方がよくなりました」と効果を実感する。これを2月のキャンプでも続ける。すでに個人トレーナーにメニューをつくってもらった。2日に1度程度、練習後に泳ぐ。
「関節が柔らかければ、ケガをしにくくなると思います」とも語った。同姓のアイドル、大島優子はAKB48からの卒業を発表した。中日のセンター、大島は硬い体を“卒業”するつもりだ。
「選手会長になりましたし、みんなを引っ張らないといけない立場。チームも元気にしたいですし、名古屋も元気にしたいです。勝てばお客さんは増えると思います。お客さんがたくさん来てくれたら、ボクらもうれしいですから」と言った。ハッスルプレーでチームも名古屋も…。すべてを「元」気にするのが選手会長の願いだ。そしてシーズンの最後、谷繁「元」信監督も胴上げしてみせる。