ハム大谷 二刀流2年目で2桁勝利誓う
日本ハムの大谷翔平投手(19)が3日、岩手県花巻市の母校・花巻東高で、背番号にちなんで11時11分に始動した。プロ2年目となる二刀流は、初の2桁勝利をノルマに掲げた。年末年始は感染性胃腸炎を発症し、自宅で静養したが、すでに全快。2月1日のキャンプインまでに万全に仕上げる計画だ。
大谷が二刀流2年目へ向け、本格的に動きだした。雪が積もった母校で午前11時11分から始動。キャッチボール、ランニングなどで体を動かした。「高校時代を思い出しながらできてよかった。すごくいい感じで動けました」と笑顔で振り返った。
無我夢中で二刀流1年目を終えたが、徐々に流れをつかんだ。自信も芽生え、今年は明確な目標を設定した。『打』については明かさなかったが、『投』に関しては「去年以上に頑張りたい。2桁は勝ちたい」ときっぱり。3勝に終わった昨年については「勝たせてもらった。実力で勝っていない」と悔しさをあらわにした。
「チームを勝たせる投手になりたい」。今年は先発ローテを守り、飛躍の年にする。
プロ入り後、初の正月はまさかの病に伏した。それでも、病気すらも前向きに捉える。12月30日からの3日間、感染性胃腸炎にかかり、一時は39度の熱に浮かされた。食事ものどを通らず、自宅で寝込んだが、「逆に何もないときに出てよかった」と余裕をみせた。今は体調もすっかり回復。食欲も戻り、この日はモチ2個入りの雑煮をペロリと平らげて、練習に臨んだ。
1月下旬にはキャンプ地・沖縄へ先乗りし、体を仕上げる大谷。その進化に注目が集まる。