中日・大野が大文字山で15勝大絶叫

 中日・大野雄大投手(25)が4日、送り火で知られる京都・大文字山(標高466メートル)で山道トレーニングを敢行。2時間で計10キロを走った。

 大文字山の山頂付近。眼下には京都タワー、京都御所、市内が一望できる絶景ポイントだ。そこに座り、大野が大絶叫した。

 「2014年、大野雄大は15勝しま~す!」

 同行した京都外大西高の同級生でトレイルランナー山本大賀さん、同野球部だった広田悠磨さんから「オォー!」と歓声とともに拍手が沸き起こった。だが、すぐに「あの(6月15日の)ロッテ戦は勝てたよなあ。6点差を追いつかれるんだもん。去年ももっと勝てたのに、な?」と同級生からツッコミが入り、思わず苦笑いだ。

 昨季はほぼ1年間ローテを守り、10勝10敗。これまで「来季の目標は貯金をつくること」と具体的な数字を避けてきた。ところが、年が明け、投手陣の軸になるんだという自覚が芽生えてきた。

 「去年2桁を勝てた自信もあるけど、もっとできたという思いの方が強い。だから15勝はしたい。チームを引っ張っていって、最低でも貯金を5個はつくりたい」

 今年の練習始めは過酷な山道を走る、通称トレイルランと言われるものだった。当初の比叡山までランニングするプランを変更。「ここは走りやすいから」と山本さんの勧めもあり、じっくり大文字山で走り込んだ。

 「(山本さんには)だいぶゆっくり走ってもらったんですけど、ムチャクチャしんどかったです。膝がガクガクしているし、もう足がパンパンです。すごくいい練習になるし効果絶大。来年から恒例にしたいですね」

 大文字山頂で誓った15勝。同級生も登山者たちもあの絶叫がしっかり耳に残っている。1年間ローテを守り、どんな険しい道があろうとも、この日のように必死に走り続ける。

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