浅尾が料理人同行でグアム自主トレへ
中日・浅尾拓也投手(29)が5日、毎年恒例の米・グアム自主トレに、初めて料理人を同行させる計画を明かした。和食・洋食・中華に精通した万能料理人を従えて自主トレの地・米グアムへ向かう。
「外食ばかりだったので。脂っこかったり、塩分の多かったりするメニューになりがちでした。これまで以上に体にいい食事内容にしようと思いました」
今オフは初動負荷理論を実践する鳥取の施設「ワールドウィング」を初めて訪れた。鹿児島での自主トレも初めて。新鮮さを求めた試みの延長線上に、食の改善もあったのだ。
料理人は名古屋で飲食店を営む知人で、グアム組の山内と武藤も行ったことがあるという。ヘトヘトになった夜のグアムで「わざわざ外食に向かうのも、疲れますし、栄養も偏らなくてすみます」と説明する。
特にありがたいのは練習合間の昼食。中心部なら日本人好みの飲食店もたくさんあるが、グラウンド近くに和食レストランはない。これまでは近くにある高カロリーのファストフード店でサクッと済ませる日もあったという。
練習を中断して中心部へ向かうことなく、消化の良いものが食べたかった。料理人が腕を振ってくれるとなれば、これほどありがたいことはない。
覚悟の30歳イヤーを迎えた。過去2年は右肩痛に悩まされ続けた。自己最多79試合(防御率0・41)に投げてMVPに輝いた2011年以降、登板試合数は12年の29試合(同1・50)、昨年の34試合(同1・47)へと落ち込んだ。
今後は、鹿児島で数日間のトレーニングを終えると、いったん名古屋へ戻り、すぐにグアムへ飛び立つ。3年ぶりにV奪回を狙うチームにとって29歳右腕の復活は不可欠。胃袋にも気をつかうアスリート・浅尾が勝利の方程式にどっしりと座り、新生ドラゴンズの快進撃を支える。