大隣「美人妻食堂」で完全復活狙うゾ
ソフトバンク・大隣憲司投手(29)が6日、沖縄自主トレへ出発した。若手5選手も参加する現地でのトレーニング中に「食事係」を担当する優子夫人も同行。圧力鍋を持参した愛妻の徹底した栄養管理のもと、2年ぶりの2桁勝利に向けての準備を整える。
段ボールを乗せた台車を押しながら、大隣と夫人が仲むつまじく福岡空港に現れた。「(段ボールの中は)圧力鍋です。(夫人に)食事をお願いします」。夫人は、社会現象となり映画化もされた「体脂肪計タニタの社員食堂」などのレシピ本3冊も持参。「普段2人分しか作らないんで不安ですが、和食を中心に頑張ります」と、相撲部屋のおかみさんばりに腕まくりをした美人妻を、頼もしそうに見つめた。
完全復活へ向けた心強いサポーターだ。自ら「太りやすい体質」と独身時代は体重維持に苦労したが、11年オフにタレントとして活動していた優子さんと結婚。夫人の栄養管理のもと、80キロ台中盤の体重をキープし12年には自己最多の12勝をマークした。自主トレ中は、糸満市内の長期滞在用施設に宿泊。余分な油分を落とすオーブンも備え付けてあり、日常通りの食生活で栄養をつけ、体をいじめ抜く。
自主トレには東浜、巽、高田ら若手5選手も参加する。「ドタバタして迷惑をかけるかもしれないけど。背中で引っ張るのは自分でもプラスになる」。昨年6月に国指定の難病、黄色靱帯(じんたい)骨化症の切除手術を受けた。これまでに同じ手術を受けて1軍復帰した選手はいないが、同10月にみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰。秋季キャンプでも本格的なブルペン投球を行うなど順調だ。「いい感じにきているので、しっかり走り込みたい」。美人妻の強力サポートを受けて、大隣が完全復活を果たす。