今季ソフトバンクに入団した社会人出身の３投手が２月の宮崎春季キャンプでＢ組スタートになることが９日、濃厚になった。この日から福岡市の西戸崎練習場で新人合同自主トレが始まり、昨秋に右足甲を骨折したドラフト１位の加治屋蓮（２２）＝ＪＲ九州＝は別メニュー。同２位の森唯斗（２２）＝三菱自動車倉敷オーシャンズ＝と同３位の岡本健（２１）＝新日鉄住金かずさマジック＝も大型補強の影響などもあり、まずはじっくり鍛える春となりそうだ。

　新人合同自主トレを視察した加藤伸一投手コーチは「秋山監督や郭（泰源投手）コーチに話をしてからになる」と前置きした上で、私見を述べた。「これだけ補強をしているから（主力中心のＡ組に）入ってこられるかどうか。じっくり体をつくる形もある」

　春季キャンプのＡ組投手陣は例年２０人前後。オフの大型補強で中田、ウルフ、サファテが加わり、岡島とスタンリッジが復帰した。ただでさえ新人には高いハードルだ。ドラ１右腕の加治屋はこの日、故障後初めてマシンで軽めのランニングを始めた。「故障を繰り返したらいけない。徐々に状態を上げていければいい」と、焦る気持ちを抑える。

　加藤コーチはサインプレーなどきめ細かさが求められるＡ組の練習を考慮。「新人にストレスをかける必要はない」と言及し、永山アマスカウトチーフも「（キャンプ中盤の）シート打撃などでアピールする機会はある」と明かした。最終的には２３日の「監督・コーチ会議」で振り分けが決まるが、森と岡本も含めてまずはＢ組で基礎練習と体力づくりを優先させることになりそうだ。