中日から巨人へ移籍した井端弘和内野手（３８）が１０日、ジャイアンツ球場を初めて訪れ自主トレを公開し、遊撃手争いのライバルとなる坂本に挑戦状をたたきつけた。

　控えに甘んじるつもりはない。「開幕から出られるとは思わない」と自身の立場を客観的に理解した上で、「終わってみてレギュラーになっていればそれでいい」と静かな口調ながらも強い決意をみなぎらせた。

　昨年手術した右肘、右足首はもう万全だ。寒空の下ダッシュを繰り返し、キャッチボールでは約４０メートルの距離で力強い球を投げた。「ビックリするぐらいストレスを感じず投げられる。走ることと投げることは１週間あれば１００％に仕上がる」とコンディションに自信を見せた。

　“初出勤”となったこの日は、球場の場所が分からず隣接する遊園地の駐車場に迷い込む初々しさを見せた。だがグラウンドでは話は別。ハイレベルな競争に勝ち、「巨人・井端」の地位を確立するつもりだ。