26歳の中日5位祖父江が持久走トップ

 中日の新人合同自主トレが11日、ナゴヤ球場でスタートした。初日に一番目立ったのはことしのセ・リーグ最年長ルーキー、ドラフト5位の祖父江大輔投手(26)=トヨタ自動車=だった。5キロの持久走を新人8選手でトップとなる20分10秒で走りきった。

 1周約400メートルのグラウンドを12周半する形式で又吉、阿知羅以外の全員を周回遅れにさせ、三木コンディショニングトレーニングコーチを「しっかり体をつくってきているし、(持久力は)大野たちと同じくチームでもトップレベル」とうならせた。

 「トヨタではボク、めちゃくちゃ遅いんですが…。最年長だと思って引っ張っていこうと思ったら、1位になってました。きょうはいつもよりちょっと速かったです」

 冗談交じりに笑った背番号「33」。持久走は試合でのパフォーマンスには直接関係ないとはいえ、長いイニングを投げるスタミナやシーズンを通して戦う体力につながるとされる。「1年間、1軍に居続ける」という目標へ向け、高い資質を周囲に感じさせられた。

 走るだけでなく、キャッチボールでも存在感を見せつけた。およそ30メートルの距離で、桂を相手に力強い球を次々と投げ込んでいた。近くで見守っていた中田スカウト部長を「もう試合で投げられるんじゃないの」と驚かせた。早い仕上がりだ。

 年末年始も無休で練習を続け、この日のアピール成功につながった。12月は27日までトヨタ自動車のグラウンドで遠投などをこなした。その後は名古屋市中川区の実家近くで走り込んできた。

 「年も年なので、時間はない。すぐにでも1軍で結果を残さないと」。ことし8月に27歳。鈴木翔ら高校生とは違い、1年目からいきなり勝負の年になる。だから早期の仕上がりを心がけた。現段階で中日の春季キャンプは2月15日の韓国・起亜戦で対外試合のスタートを切るが、「投げたいです。三者凡退で終わりたいです」と意欲をみせた。結果でも1日も早いアピールを狙っている。

 最速152キロの速球、横に滑るように曲がるスライダーが最大の武器だ。「先発でも中継ぎでもどちらでもいいので1年間、チームに貢献し続けたい。結果的に新人王を取れれば、いいですね」ときっぱり話した。先行逃げ切りが祖父江の策。年齢だけでなく、結果でも新人で一番になってみせる。

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