L伊原監督が新人に黒田官兵衛本お薦め

 西武の伊原春樹監督(64)が12日、西武第二球場で行われている新人合同自主トレを視察し、プロの世界を生き抜く心得を伝授した。なかでも、読書で自己啓発する重要さを力説。「いい本を読んで心を磨いてほしい」と語りかけた。

 お薦めは、今年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛関連だ。レオの黄金期を頭脳で支えた伊原監督らしく、権謀術数渦巻く戦国時代を生き抜いた軍師ものを「そういう本もいい」とリコメンド。一方で、同監督も熟読して勉強した故川上哲治氏の著書などについても「球界の先輩の本も大事」と説いた。

 自己啓発を奨励するのは、長くプロで生き抜いてほしいと願うからだ。「新人が入れば、それだけ選手が抜けていく。先輩もコーチもアドバイスはする。でも最後は自分の力が頼り」。グラウンドで技術と磨くことと同様に野球に必要な「頭も心も鍛えないと」と訴える。

 読書が趣味というドラフト2位の山川も「これからもいろいろ読みたい」と早速反応した。伊原チルドレンは文武両道でプロの道を歩んでいく。

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