宮本氏、4時間みっちり若燕らを指導
昨季限りで引退した前ヤクルトの宮本慎也氏(43)=野球評論家=が13日、後輩たちが合同自主トレを行っている松山市の松山中央公園を訪れ、熱血指導した。
この日は8日間行った自主トレの最終日。「みんなに成績出して、いい思いをしてほしい」と話す宮本氏は20分間で計200球、ノックバットを振った。さらに8人の野手全員を相手に計900球、打撃投手を務めた。約4時間にも及んだ指導。「普通にやってたら今年も最下位になる。去年の悔しさを持ち続けてほしい」とハッパを掛けた。
今季のヤクルトは遊撃のスタメンが固まっていない。「ポスト宮本」を狙うのは自主トレに参加しているプロ4年目の山田、2年目の谷内。さらに森岡、川島、新人の西浦を含めての争いとなる。「遊撃手は簡単なポジションじゃない。争って勝ち抜いて、プライドを持って守ってほしい」と宮本氏。指導の熱も自然に上がっていった。
プロとして初めて自主トレした谷内は「1人ではここまで追い込めなかったと思う。宮本さんに声をかけていただいて、すごく充実したオフを過ごせた」と感謝。山田は「宮本さんが来るというだけで、朝からいつも以上に気合が入った」と、引き締まった表情で話した。