中日朝倉フォーム改造「いい感覚です」

 中日・朝倉健太投手(32)が背水のフォーム改造に着手した。14日、鳥取のジム「ワールドウィング」でブルペン入りすると、右腕の使い方を変えたことを明かした。

 「いやー、いい感覚です。何年ぶりですかね。これまでは『何か違う』と思ってやってました。今のフォームはしっくりきていますし、久々の手応えを感じています。このまま、いい方向へいってくれればいいですね」

 ジムの敷地にあるビニールハウス内のブルペン。大きなミット音と山本昌の「いいボールだ」という声が響いた。

 改造ポイントは右腕のテークバックにある。これまで背中側に入りすぎていたのを修正。さらに、右手甲を内側に向かせたまま旋回することで、スムーズで力強いリリースを実現させたという。

 山本昌や山井らにアドバイスを送る小山裕史代表は「健ちゃん、いいでしょ。本当に変わったよ。投げた後にニコッてするよね。本人が一番、変化に気づいているんじゃないかな。ボールにキレがあるね」と話した。

 朝倉に後はない。昨季は登板3試合で防御率は屈辱の9・72。契約更改では減額制限の25%をはるかに上回る60%減(2700万円減)の推定1800万円でサインした。

 「ポジションは中継ぎでも先発でも何でもいいです。やれ、と言われたところでやるだけです。ガムシャラに、しがみついていくだけです」

 2000年のドラフト1位右腕。新フォームを確立させて、ボロボロになったプライドをもう一度取り戻す。

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