ソフト中田“オレ流”ハイペース調整

 ソフトバンクにFA移籍した中田賢一投手(31)が14日、グアム自主トレを公開。中日時代から続ける超ハイペース調整を披露した。

 グアム自主トレ開始からわずか7日目。雑草に囲まれたワイルドなブルペンで、中田が22球を投げた。6~7割の力の立ち投げで、捕手役の中日・矢地のグラブを心地よく鳴らした。

 「スタートとしてはいい方だった。一度体を暖められてよかった」。自主トレ先のリゾート施設関係者によると、DeNA三浦や楽天斎藤ら多くのプロ選手が利用する同施設でも、ブルペンまで入る投手は異例。このハイペース調整は今季で早くも7年目となる。

 ハイペース調整の理由は「オレ流」だ。実戦を重視する落合監督時代の中日は、2・1キャンプ初日からのフリー打撃登板が求められた。昨年のホークスは第2クール初日の2月5日から投手陣がフリー打撃に登板したが、中田は中日時代の調整法を続ける。

 「今年も例年通りのペースで仕上げている。ホークスはいつからシート打撃で登板するか知らないけど、少なくとも1日からブルペンで捕手を座らせて投げる」。今オフの超大型補強による激しい生存競争を勝ち抜くためにも、キャンプ初日から全開で飛ばす。

 先手必勝のアピールの先に、大目標の「シーズン200イニング登板」を見据える。「規定投球回数をクリアして、大きな目標に近づきたい。1年間先発で回らないと到達できない数字なので、春季キャンプやオープン戦から結果を残さないといけない」と力を込めた。

 中田のシーズン最多投球回数は、規定投球回をクリアした2007年の170回1/3。「あまり先を見てもうまくいかない。まずは目の前のことを積み重ねていく」。200イニングの大台に到達すれば、ホークスでは06年斉藤和巳以来の快挙となる。

 18日まで南国で体をつくり、25日ごろから西戸崎練習場で最終調整。新天地での2・1に万全で臨む。

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