巨人・原辰徳監督（５５）が１４日、開幕投手決定のリミットを３月中旬に設定する方針を示した。

　阪神と対決する３月２８日の開幕戦（東京ドーム）。開幕投手について指揮官は「その辺は全く考えていない」とあらためて白紙であることを強調した。

　エースの内海、百戦錬磨の杉内、若武者の菅野が候補だろう。だが早々と決める必要はない。「（キャンプインの）２月１日があって２カ月間の時がある。（決まるのは）３月１５日すぎだと思う」と説明した。

　３月中旬まで候補者の結果を見て、状態も考慮して決断する。チーム内の競争を促すことが狙いだ。「実力至上主義。目的は勝つこと」と力強い口調で明言した。

　既に内海、杉内は開幕投手を狙う考えを示しているが「多くの人が狙うチームの方が監督の立場としてはありがたい」と大歓迎だ。

　この日は、客員教授を務める千葉県勝浦市の国際武道大で講義を行った。昨年、日本一連覇を逃し「勢いは止まった。勢いをつけるには２倍、３倍のエネルギーが必要」と語った。伝統の一戦からスタートする今季。勝てば勢いがつく開幕戦の先発を任せる投手は、慎重に見極める。