バレ逮捕でヤクルトが国際担当を米派遣

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が妻への暴行、監禁容疑で逮捕された件で、同球団の奥村政之国際担当(46)が15日、事態把握のため、成田発の航空機で緊急渡米した。バレンティンは近く保釈される見通しだが、起訴されるか否かが争点。2月1日のキャンプインを目指し、円満解決を目指す。

 衝撃から一夜明け、かつてバレ砲を発掘し日本球界へと導いた奥村国際担当が、慌ただしく機上の人となった。「球団としていち早く状況を把握したい」と緊急渡米した。

 バレンティンは保釈金5500ドル(約58万円)を納め、近く保釈される見通しだが、両者の言い分が食い違っていることもあり、同担当は「起訴に至るかどうかが大きな争点」と話す。仮に起訴となれば裁判に発展する可能性があり、キャンプなどスケジュールの大幅遅れは必至だ。

 奥村担当は「話し合いで、そういう事態にならないようにしたい」と、本人と接触して事実確認するほか、夫妻の顧問弁護士とも話し合い、円満解決へ努める方針。衣笠球団社長は「バレンティンをスカウトしたのは彼(奥村担当)。情報を把握し、最善の対応をしてもらう」と送り出した。

 この日、テレビのワイドショーでは、バレンティンが法廷に出廷し、「私は日本のプロ野球選手です」などと答える映像が流れた。また、妻カーラさんが「私は精神的に疲れている」などとインタビューに応じている。

 ただし、現地の関係者によると、カーラさんが「訴えを取り下げる」と話しているという情報もある。和解へ向け事態が動く可能性も出てきた。

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