松井裕 衝撃初投げ「恐ろしいボール」
楽天のドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園=が18日、コボスタ宮城室内練習場で行われた新人合同自主トレで、プロ初となるブルペン入りを果たした。捕手を立たせた状態ながら、自慢の直球、スライダーなどを31球投じ、見守った首脳陣の度肝を抜いた。
ミットに吸い込まれる乾いた音が響く。新人合同自主トレ第2クール初日のこの日、ドラフト1位の松井裕は直球、カーブ、チェンジアップと31球投じた。楽天の自主トレ前となる今月7日以来のブルペン入り。「順調に来ています。現時点での7、8割のボールだと思います」と振り返った。
全ては2月1日、久米島春季キャンプ初日のブルペン入りに合わせるため。「逆算して考えています。その時に合わせて」。すでに1軍キャンプスタートが内定しており、いきなり星野監督らに衝撃を与えるつもりだ。
涼しい顔の左腕に目を丸くしたのは首脳陣。視察したのは酒井2軍投手コーチを始め、仁村1軍チーフコーチ、平石打撃コーチ補佐、草野2軍打撃コーチ。投球後に報道陣の取材に応じた酒井2軍投手コーチはうなった。
「指にかかったボールは恐ろしいボールが来る。あれだけ三振を取れるのが、やっぱりかと。天性かな。力が一点で伝わる場所を、体が覚えている」
この日はメジャー移籍を目指す田中が今年初めてコボスタ宮城に登場。田中のブルペン入りの際はノック組だったために“共演”は実現しなかったが「こうやって(チラリと)見てました。雰囲気がすごいあった」と、そのオーラに驚きの表情だった。